こども
DATA:
2009年2月20日金曜日
「妊娠する確立はほぼないと思ってください」 いろんな検査の結果、産婦人科でそう言われた私。
吐き気が治まらずそしてすぐ吐く。 食べれない。 腹が出てきた。 胸が張っている。 そして極めつけに生理がこない。
中絶経験のある私は、 妊娠期の症状に非常に良く似た症状に期待を寄せた。 できてるんじゃないか? いや、できているに違いない!
80%の期待と、 20%のムリだという思い。
期待の大きさは膨らんで、 おかんに子供ができたかも知れないと電話しなきゃ、 お金はどうしよう、おかんの老後のために貯めていた金でなんとかなる。 仲人は誰にしたらいいのかな。 結婚式はどこで挙げようか。
いろんなことを想像をして、 赤ちゃんを考えて精神薬も一切飲まず離脱を味わい、 ここにいるのかなとにやけながらお腹をさすり、 タバコもほとんど吸わずに過ごした。
そして今日、妊娠判定薬を相方に買ってきてもらい、 「できてたら困る?」 「ううん、もちろん産めばいいじゃない。夜勤増やさなきゃね」 そんな会話をした。
妊娠判定薬に尿をかけて待つこと3分くらい。 陰性の反応が現れた。
愕然とした。 80%の期待を持っていただけに、 これは、かなり凹むできごとだった。 何度も何度も陽性に変わっていないかと判定薬を見直す。
涙がポロポロとこぼれ、 もう一生子供はできない、 女として欠陥品だ、 ○○のお母さんも早く子供を作れといってるのにそれができない、 もう35歳だもうムリだ、 もういいよ、子供のできる女の人のところにいってくれたほうがラク、 一生一生子供はできない。
相方が私の頭を撫でた。 まだまだ先は長いんだから落ち込まないの、 不妊なんて絶対じゃない、 できなくても2人で一緒にいるのはイヤ? 世間体とかは一切気にするな、俺がいいからいいの、 2人で住んだら猫とか犬を飼おうか、 来たる時のために精神薬をもっと減らしていこうね、 薬が減ったら不妊治療に俺も今度こそは付き合うよ、 ようちゃん大丈夫、大丈夫だから泣かないの。
マイミクさんが誕生日プレゼントに、 男の子と女の子が対になったピアスを送ってくれた。 男の子は相方で女の子は私だという。 そのピアスを相方が私に見せる。
ね?
うん、と頷いて泣き笑いした。 それからまた大丈夫だよ大丈夫だからねと私の頭を撫でる。 この人が彼氏で本当に良かったと改めて心から思った。
また、子供ができないと泣く日がくると思う。 でも大丈夫だと相方が言ってくれたから、 何を頑張ればいいのか分からないけど頑張ろうと思う。
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