ホント？、ですの。

皆、死ねばいい。

そう思った夜が幾世もある。

きっと、わたくしが一番不幸で、

一番ツラくて、

一番カッコイイと思われたかったからだ。

楽しそうな人を見ていると不安になる。

元気な人を見ていると病みそうになる。

皆、死ね！　死ね！　死ね！

そう思うのは、

きっと一番わたしが惨めだからだ。

全てのキラキラした物に、

嫌悪感を抱いて生きてきた。

「死ねば骨じゃね？」

「面の皮剥いだら同じじゃね？」

「へー、カッコEね！」

死ねばいいい、死ねばいい、死ねばいい。

楽しいという人を見たら疑った。

前向きだという人を見たら疑った。

お前、何様やねんと疑った。

きっと、そんなキラキラした人間はいるのだろう。

わたしはそれが羨ましい過ぎて憎む気持ちが先にたつ。

前向きに！？

ポジティブに！？

一生懸命やったら報われる！？

全部、ウソだろと疑った。

なりたい自分を投影するなよと疑った。

あったま悪ぃなとあざ笑った。

そんなわたしに多分声かけてもらいたかったのはこう。

「瀧本さん、カッコ悪いね」

「瀧本さん、頭おかしいね」

「瀧本さん、死ね！　死ね！　死ね！」

わたしは自分に自信がないし、

前向きの意味もわからない。

だから、ならば、

思い切り否定して欲しいのだ。

カッコ悪くても。

情けなくても。

頭おかしくても。

皮被って生きるつもりはない。

そういうの、もうイイです。

全ての『前向き』な人間へ。

それって、ホント？