惨めぢゃない、ですの。

DATA: 2014年4月20日日曜日

物心ついた頃、すでに、父親はおらず(ラマンと逃避行)、


父親との思い出になるソレはだいたい、


誕生日にやって来て、


キキララいっぱい買ってくれる優しいオッサン。


そんな風だったけれど。




キキララ大好きだったわたしが、


なななななんと、車を運転できるよになった頃、


母&娘のタッグで、


元父親の再婚宅へと呼ばれて出向き。




エレベーターをギューーーンと上がったその宅は、


ベランダ開けたらPL花火が間近で見れる、


超高層マンションの超高層階で。



「容子ー、夜景綺麗やろー?」



父親は、満点笑顔でわたしらをベランダへ招き、


高速道路のチカチカとか、


澄んで美しい夜景を見、


煙みたくあがる息を吐き、


わたしとおかんは、


二人で手をギュッと握って、


「ホンマ綺麗やなーーー」と言った。




夕食は、


「もー、鍋とか食べ飽きたわ。な!」

「お父さん、もー、こんなんがエエわ!」


高級蟹蟹懐石でござり、


わたしとお母さんはまた、


テーブルの下でギュッと手を握った。




「また、来て下さいねーーー!!!」


オトンの嫁サン、


笑顔で大きく手を振ってはる。


「また来るわなー!!!」


オトン嫁よりいっぱいいっぱい、


手が千切れて飛んで行きますぞよくらいビュンビュン振って、


降ろしたその手をまた、二人ギュッと握った。




だいたいの一時間後、


戻った自宅は超密集市営団地の三階。


ボロボロ障子に二層式洗濯機に、


表がささくれだった畳の六畳部屋。


養育費なんて一度も貰えた事がない、


薄汚れた団地住まいで生きてきて、


「なあ、お母さん」

「なんで、ウチら、こんな惨めなんやろか」


そう言ったら、


何もかもがダダ壊れる気がし、


腹の奥底までゴックン言葉を飲み込んで、


「夜景、綺麗やったな」


そう言った私たち母娘コンビは、


門真一、女優だったと思うゼ。












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ちっす! 大阪生まれの東京くされの、四流ライターでっす!! ちょっと、ノイローゼ気味なところと、ブッチャー並の流血ぶりが、ちゃめっけたっぷりと誉められます。SEX ドラック 精神病です☆☆