主治医への手紙、ですの。![]() ![]() わたしが薬物に溺れてから9年間、ずっと付き添ってくれた主治医がいました。 初めて会った時、初めてかけられた言葉は、「もう、あなた、限界よ」。 顔面一面自傷で血だらけになり、リストカットアームカットをリストバンドで隠し、体重が33kgまで落ちていた頃だった。 「何言ってんすか先生! 大丈夫っすよ! 余裕っすよ!」 そう言うと、彼女は、言った。 「もう、笑わないで、私まで悲しくなるの」 だからわたしは、彼女を信用し、着いて行こうと決めた。 それから9年もの月日が経ち、わたしの顔と手首や腕の傷も消え、 体重は内科から「少し痩せましょう」と言われるほどの立派なモノになった。 なのに、なのに、主治医が地元で開業するため、東京を去ることになった。 そして診察最後の日、彼女は、言った。 「頑張らないで」 診断名は『複雑性PTSD』 病名は複雑性PTSDからの起因による、 薬物依存症、鬱病、睡眠障害、解離性障害、対人恐怖、パニック障害etc、、、 一生完治のない病気のため、彼女がいなくなっても、わたしの精神科通いはまだまだ続く。 けれど、先生以上の理解者であり、母親のような存在の人間も、もう一生現れないだろう。 だけど、わたしは 「先生、こんなに元気になりましたわ!」 そう、作らない笑顔で笑える日を目標にし、ずっとずっと生き抜いてやる。 これは、先生へ向けた、稚拙なラブレターです。 先生のこと、一生、忘れてやるもんか!!! ===================================================================== ○○先生へ 先生、本当に今までありがとうございました。 大袈裟ではなく、本当に、先生と出会えた事で、 わたしの人生は大きく変わったような気がします。 先生と出会えたことで、ドラックをやめられました(今のところですが…)。 先生が褒めてくれたら、頑張ろうと思いました。 先生が聞いてくれたから、涙が出るようになりました。 先生が怒っていいと言ってくれたから、過去を笑い飛ばせるようになりました。 先生が支えてくれたから、人の幸せにいちいちひるまなくなりました。 先生が喜んでくれたから、早朝パン屋に行き、バターを買う喜びを知りました。 先生が居てくれたから、死ぬことをやめ、生きようと思いました。 先生が感情や幸せに気付くことを教えてくれました。 だから、私は強くなった。 これから先の事がどうなるかなんて、私にも分かりません。 だけど、私は強くなった。 だから、大丈夫だと思うんです。 色んな何かを教えてくれて、与えてくれて、ありがとうございます。 自分が『在る』事の意味を考えながら、必死で生きてみます。 また、誰かを救ってあげてください。 ![]()
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