チーズハンバーグですの。

DATA: 2016年10月8日土曜日

ウチん家は貧乏だった。

食事は生のうどんとか、

おやつはじゃこ。

給食費は払えない。

六畳一間団地の鍵っ子。

当然、家族旅行なんてした事もないし、

どこかへ連れていってもらった記憶もない。

だけど、誕生日だけは特別。

マクドナルドに連れて行ってもらえるのだ。

わたしにとっての最高の贅沢。

一年に一回のスペシャルまくりデー。

けれど、家がビンボーなのは、子どもながらに知っている。

だから、一番安い、ハンバーガーセットを頼む。

「ウチ、貧乏やねんで!!!」

ビックマックセットを頼む兄貴が憎らしく思えてしたかなかった。

そして、何歳かの誕生日、ふと、お母さんにこう言われた。

「お母さん、ようけ働いたから、容子の好きなん食べてええねんで?」

お母さんも、わたしが子どもながらに懐事情を察して、

一番安いハンバーガーセットを頼んでいた事を知っていたのだろう。

「本当にエエのん?」

心配でお母さんの顔を見上げながら、

凄く食べてみたかったチーズハンバーグセットを頼んだ。

物凄く緊張した。

物凄く高揚もした。

産まれて始めてのチーズハンバーグを食べた。

こんな美味しいものがこの世にあるのか!

大袈裟かも知れないが、初体験なチーズハンバーグは、

今まで食べてきたモノのなかで、最上級に美味しくて、最上級の贅沢だった。

美味しくて美味しくて美味しすぎて名残おしくて、

袋についたケチャップや指まで舐めた。

だから、わたしが大人になっても頼むのは、

ハンバーガー屋ではチーズハンバーグ。

カレー屋ではチーズカレー。

びっくりドンキーではチーズハンバーグディッシュ。

それは今も変わらない。

お金があってもなくても変わらない。

わたくしの『特別』なのだ。

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ちっす! 大阪生まれの東京くされの、四流ライターでっす!! ちょっと、ノイローゼ気味なところと、ブッチャー並の流血ぶりが、ちゃめっけたっぷりと誉められます。SEX ドラック 精神病です☆☆