義理弟から突然のメール
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2007年8月14日火曜日
昨晩、<お姉ちゃんへ>というメールが来た。 お姉ちゃんへ? 私をお姉ちゃんと呼ぶのは義理の弟しかいない。 数度しか会ったことのない義理の弟が私にメールを?
内容はこうだった。
「○○やけど。お姉ちゃん元気にしてる またメール下さい  このメールの事お母さんには言わんといてな 」
いろんなことを悟った。 薬乱用で心臓に穴が開くかも知れない言われ、 無一文の私は入院費を貸して下さいと別れた父親に頼んだ。 その電話は無惨にも途中でブツ切りされ、 次ぎに話した時に父親は、 お前のことを好きか分からんと言った。
嫁はその話しを聞いて激怒し、 何度話をしたいとかけあっても、 入院日や退院日を告げても、 徹底的に無視を決め込んだ。
事実上の絶縁だった。
まだ、小学生の義理弟。 きっと元父親と嫁の会話を盗み聞いて、 義理姉の私が体を悪くしてるなどを知っていたのだろう。 元父親の家庭と私が絶縁関係にあることも知っていたのだろう。 だからこそ、「お母さんには言わないで」と言ったのだろう。
数度会っただけ、なのにこんなにまで心配してくれていた義理弟・以前日記で書いた、<上京物語>以来の涙が溢れ出た。
私は、こう返信した。 「お姉ちゃんは体を悪くしてしまって入院してたんよ。 でも退院して元気元気!! 今からお姉ちゃんは打ち合わせで美味しいものを食べてきます。 うらやましいやろ〜〜。 ○○にもたべさせてあげたい。 もう少し大人になったら東京に遊びにおいで。 イヤんなるほど美味しいものごちそうしたるからな」
それに対する○○の返事はこうだった。 「うん! 俺、警察官になるねん。 だから俺がお姉ちゃんに、 美味しいものいっぱいごちそうしてあげる!!」
また涙が出た、止まらない。 元父親と嫁とはもう無関係だけど、 私と義理弟に大人の事情は関係なくて、 そして体を壊した私を気遣ってメールを送ってきてくれたのだ。 私は1人、居酒屋のトイレでむせび泣く。
私がメールを返したら、 1分もしないうちに義理弟からのメールが返ってくる。 10数回にわたって、私と義理弟のメールは続いた。
いつか東京に遊びに行くから! 体だけは大切にして。 知ってたら俺が守ってあげたのに。 お仕事頑張って。 メールくれてすごくうれしい。
どの言葉も私の涙腺を刺激して、 しゃくりあげて泣きそうになる。
私のメールアドレスは、 お母さんがお風呂に入っている間に、 こっそりメモをとったという。 そこまでして・・・。
離れてるのに数度しか会ってないのに本物の兄弟じゃないのに、 この子はどこまで私を気遣って勇気付けてくれるのか。
いろんな事情があってお父さんともお母さんとも会えないけど、 ○○とお姉ちゃんは一生兄弟で、 お姉ちゃんは一生○○のことが大切で愛してるよ。 ○○がツラいこと全部変わってあげたい。 自分より○○のことを本当に大切に思ってる。 ツラいことがあったらお姉ちゃんを頼って、 お姉ちゃん、どんなことをしても○○を守ってみせるから。 周りがどうなろうと、お姉ちゃんと○○は一生兄弟やからね。 ○○のお姉ちゃんより
ガラにもないメールを送ったが、 全部本気で思ったことだった。 年の離れた小学生の義理弟が、 私は今、めちゃくちゃに愛おしい。
ただ、こう何度もメールを続けていたら、 嫁さんにバレるのは時間の問題だろう。 嫁さんは死ぬほど気が強い、 どんな手を使ってでも連絡をとれないようにするのは確実だ。 心の通じ合い始めた義理弟との関係。 この関係を断ち切られるのはあまりにも悲しい。
義理弟がメールをくれるのはたまらなく嬉しくて、 スグにでも返事を返したい思いはいっぱいだけれど、 頻繁なやりとりは非常に危険だ。 私が自粛してメールの回数を減らすしかない。 バレないためにはそうするしかない。
あらゆる事情で縁を切るのは私達大人の勝手だけど、 それとは無縁な義理弟との関係は今後もずっと続けていきたい。 しかし無情ながらも大人の勝手でバレた瞬間に関係は破綻する。 最新の注意を払って、関係を繋げていくしか道はないのだ。
私の気分は、今非常に、 暖かくて幸せで切なくて・・・、 何と表現していいのか分からない。
この関係がいつまでも続きますように、 私は自分が「感じていた以上に義理弟が大切だ。 全力で守って、何でもしてやりたいと思う。
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