次世代への恩返し
DATA:
2008年2月19日火曜日
大阪にずっとタッグを組んでお仕事していたカメラマンがいる。 もう子供も2人いるけっこうなおっちゃんなのだが、 取材のあとにはいつも美味しいゴハンを食べさせてもろたり、 プライベートでも呑みに連れていってもらったり。
嫁&子供もいる身なのだ。 おこづかいだって決まっているだろうし、 そんなそんな自由になるお金はないだろう。
たまにはおごらせてぇな、 そう言っても笑顔をみせるだけでおごらせてはくれない。 なんか悪いなぁと思いつつも、 いつも呑み食べさせてもらっていた。
そんなある日、 今日こそはおごらせてもらうでと、 仕事のない日に飲み屋に行ったのだが、 結局はおごらせてはくれなかった。
なんで? と聞いたらこう返ってきた。
おっちゃんな、 おっちゃんもお嬢(←と呼ばれている)くらい若い時があったんや。 そんでアシスタントでお金も全然ない時に、 散々師匠から食べさせてもろたり、 年上の人に呑みに連れていってもうたりした。 その恩をな、 今度はおっちゃんが大人になったら、 若い子に返していかなあかんと思うたんや。 おっちゃん、散々恩を受けてもうお腹いっぱいや。 だからお嬢気にするな。
そう言われてなんだが泣きそうになった。
私も学生から見たら、 もう立派なおばちゃんの年齢になった。 大して稼いではないけれど、 というか借金もある身だけれど、 若い子に返していかなあかんなと思っている。 おっちゃんみたいに羽振りよくはできないが、 チビチビと返していっている。
私もおっちゃんだけでなくいろんな大人から、 お腹いっぱいの恩をもらった。 溢れた恩を返していきたいと常に思う。
またまたこの場を借りて、 植田のおっちゃんありがとう。
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