酒とロック
DATA:
2007年9月17日月曜日


 これは、今は死んでるブログでも書いたんですが、 めちゃ衝撃受けたので、こちらでもご紹介〜。
それは、昨年の夏。 相方と台風のなか、八丈島へ行った時のことでした。
海に来たのだからシュノーケリング!! 台風で海が荒れきみで水が濁ってるけど、 知らぬ間に遊泳区域超えてもてスイスイ泳いでたら、 見たこともねぇ、きっと喰ったらまずそうな魚も、 いっぱい見れてご満悦
シュノーケル終えたらメシじゃメシ!! して、最近はかなり控えてますが、 その頃、酒命だった私と相方。 (最近ワシは飲むと吐き気、相方は湿疹が出てまう) 島の地酒でラリラリしちゃう? と宿近くの和風居酒屋へレッツゴー!!
島で採れたという山菜を塩で頂き、 ウマッとまたまたご満悦。 地酒への期待がさらに高まる。
さて、酒飲むか!
まずは、これいってみよう”磯むすめ”。 磯のウブなギャルってんだから、ウマイにキマってる!! 飲む。 メチルやないかぁあああ!!
こんなん、いつも飲んでるいいちこのが数倍ウマイ。 セレクトミス。 次ぎ、いってみよう。
お店おすすめの”黄八丈”。 八丈って書いてるし、これは絶対ウマイね!! 飲む。 エチルやないかぁあああ!!
そ、そんなハズはない。 島の地酒がいいちこや二階堂に負けるなんて・・・。 そやっ、メニューに書いとらん、 とっておきの地酒を隠してるハズじゃっ。 それを出してもらおうやないか、幻酒を出せやーっ。
渋谷の小娘のように日焼けした、 焼け焼けギャルに問うてみる。 「すいません、メニューに書いてない酒ってあるのん?」 「ありますよー!!」
な!! それこそ八丈島の銘酒のハズ。 「飲ませてもろてええかなぁ?」 「ハーイ」
隠しておったな、島の銘酒、幻の銘酒。 「……ドキドキするな」 「うん、きっとウマいよ」
「お待たせしましたー!!」 ギャルは2種類の瓶を持ってきた。 どれどれ、じっくり吟味させてもらおうではないか。 まずはどっちから責めるかな?
2種類の酒瓶を手にしてじっくり眺める。 「!!」 その時、ワシらに衝撃が走った。
「ダダダ、ダーリン、これって……」 「……うん」
ワシらのハートを釘付けにしたのは、 純良八丈焼酎 ”黒潮”
なんてことのない銘柄だが、 ラベルの下のほうに添えられたフレーズが・・・。
”I LOVE ROCK’N’ ROLL”
「ダーリン、これって……」 「ロックを愛しているんだね」 「なぜに焼酎のラベルにアピールする必要が!?」 「それほど、ロックを愛してやまないからだよ」 「それに、なぜ”N”の後ろにもコンマがある?」 「そこらのロック好きと一緒にされちゃ困るからだよ」 「……絶対、ロックな味がするよね」 「バカッ! 当たり前じゃないか!!」
震える声で、店員のギャルに注文する。 「あの、この、黒潮を2つ……」 「ハーイ!!」
ギャルが黒潮を注いでいる間、 どうしても気になる、 ”I LOVE ROCK’N’ ROLL” このフレーズについて聞いてみた。
「すいません、これ、なんでアイラブロックンロールって……」 「酒造さんがロック好きらしいんですヨ! ローリングストーンズとかが大好きらしいですよ!!」
ビートルズではなくストーンズ派なのか……。 そこにも酒造元のROCKを感じる。
「確か、お嫁さんも外人らしいですヨ!!」
嫁まで、徹底しているとは……。 ただ者ではない、”坂下酒造有限会社”。
「ハーイ、お待たせしました!!」 「ありがとう……」
坂下酒造有限会社、 今、私は貴方の熱い思いを、しっかと肝臓で受け止める!!
ソッと口元へグラスを運び、その透明な液体を口に含んだ。 「!!」 こ、これは……。
おなじくメチルやがなぁ〜〜!!
「ダーリン、これもロック!?」 「ロックだよ」 「愚問ですが、その〜、どこら辺がロックなのかと……」 「I LOVE ROCK’N’ ROLLと書いてるからさ」 「あ、忘れてたね」 「なにをだい?」 「坂下酒造有限会社に乾杯」 「乾杯」
私達を微笑みながらグラスをチンと重ね合わせ、 お土産にと黒潮を1本、包んでもらった。
BGMにストーンズをかけながら、 東京に帰ってから飲んだ黒潮、 やっぱりメチルな味しかしなかった……。
けれどされど、 ”I LOVE ROCK’N’ ROLL”
普通、ラベルにそんなこと書きやしない。 味とかそんなことどうでもいい!! その姿勢こそがロックなのだ。
坂下酒造有限会社、 貴方は紛れもない、正真正銘のロケンローラーだ!!
※画像をダブルクリックして拡大しませう。 下の方に、熱い叫びが刻まれています。
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