夢の続きをシュミレーション<戦争編>
DATA:
2007年9月3日月曜日
けっこうよく見るのだが、 また”戦争”してる夢を見た。
詳しくは覚えていないのだが、 相手はベトコンで、戦場は木々生い茂る森の中。
そして、わたくしは隊長ではなく、 顔をドロまみれに汚した、平の突撃部隊であった。
そんな、私達の部隊がとった行動は、 大福のなかに地雷を詰めて撒きまくるというもの。 必死で大福を撒く瀧本隊員。 ハッと気が付けば、仲間の姿が見えない!! そして、段々と私の方へと近づいてくる、 ベトコン達の足並みや笑い声。
「ヤバい! 逃げなければ!!」 わたくしこと瀧本隊員は、 必死のぱっちで奥の森へと逃げ込んだ。
ここで、ちょっとビックリした巡り合わせ。 よっこいしょういちと出くわしたのだ!!
お互いに驚いた私達は会釈だけを交わし、 よっこいしょういちは本当の筋書き通り、 自分の身を隠すために穴の中に消えていった。
そこで目が覚める。
目覚めると彼氏が隣りで本を読んでいた。 「良かったぁ〜〜」 「歯、痛かった?」 「ちゃうがな! 戦争しててん」 「どんな?」 「あ、あんな」 「うん?」 「だ、大福をな」 「大福を?」 「だ、大福の中にな」 「大福の中に?」 「地雷を仕込んで撒いた」 「大福地雷撒いちゃった!?」 こみあげる笑いを堪えきれず、 クックックッと涙を流しながらうずくまった。
ふむふむと、真顔で話しを聞いていた彼氏だが、 まだヒィヒィ泣いてる私に、その戦争解説を語り始めた。
大福の中に地雷とは……、 瀧本部隊はもう圧倒的に不利な、 敗北寸前の戦況だったんだろうな。 普通はライフルとかで闘うだろう。 それが大福地雷とは、 もう何もかも武器がなくなって、 最悪下の状況だったろうと予想できるよな。 大福地雷なんて全く勝ち目のない武器、 相当切羽詰まった状況でしか使わないだろう。 それほど追い込まれてたんだよ、瀧本部隊は。
多分俺が思うに、武器が全部なくなって、 これからどうやって敵と闘うのかとなった時、 「大福の中に地雷を仕込むのはどうだろうか?」 と、瀧本隊長が提案したんじゃないか? ※隊長じゃない平、と訂正する。 そうか、平か。 どっちにしろ敗北間近の危機状態に変わりはない。 そして、敵に追いつめられてる瀧本部隊、 もう、ワケがわからなくなってるだろうだから、 みんなで「そうだそうだ!!」とか賛同したんだろう。
で、大福地雷を作るた・め・に・だ、 日本中から大福という大福の姿が一斉に消えただろう。 3時のおやつと楽しみにしてた、子供の大福まで奪われて……。 後の展開はもう見えたな。
両腕いっぱいに大福地雷を抱えた瀧本隊員。 「瀧本、やめろー! 死ぬ気かぁああ!!」の言葉を浴びながら、 「瀧本、行きます!!」とか大声で叫んで敬礼した後、 「うわぁあ!!」と叫びながら敵陣に突進したんだろうな。 ようちゃんの性格的に、絶対そうすると思うよ。
ハイ、ここからはスローモーション。 BGMは……、中島みゆきの”時代”だな。
敵陣に猛突進して大福地雷を投げようとする瀧本隊員。 「瀧本、やめろーーーーっ!!」と背後からの叫び声。 ダダダダダダダダ!! 全身にライフルの乱射を受けて、後ろにのめる瀧本隊員。
全身に弾丸を受けて、立っているどころか普通死んでいるのに、 まだ立って敵陣へ突っ込もうとする瀧本隊員。 もう、瀧本隊員を支えてるのは気力だけだよな。 「うわぁあああ!!」 雄叫びを上げながら敵陣に向かって走りだし、 大福地雷を投げようと右手を振り上げる瀧本隊員。
ここで、中島みゆきの”時代”!! ”こんなぁ、時代もぉ、あぁったねとぉ〜”
そして、再度ライフルの乱射を受け、 苦痛に顔を歪ませる瀧本隊員。 大福地雷を掴んでいた右手が開き、 ゆっくりと地面に落ちていく大福地雷のアップ! 同じく、膝からくずれ落ちていく瀧本隊員の体!!
うつ伏せになって倒れる瀧本隊員、 ジワジワと地面を染めていく真っ赤な鮮血。 全く動かなくなった瀧本隊員の周囲に散らばる大福地雷。 「瀧本ぉーーーーーー!!」、 背後から嗚咽交じりの叫びが聞こえる。
「そんな感じだろ、な!?」。 大福地雷のくだらなさを大層気に入ったらしい彼氏は、 このように、その後のストーリーまで作りあげ、 喜々とした笑顔を浮かべて、私の顔を見上げた。
不機嫌顔で「知るかいな!」と言う私の手を引き、 隣りにある私の部屋へと連れて行く彼氏。 でもって、パソコンの椅子に座った。 一体何をしたいんじゃ!! ぶーたれてその場を離れようとした私の手を掴み、 「ちょっと待って!!」とパソコンカチャカチャ。
用意ができたのか、そっぽ向いていた私を、 「ようちゃん、ようちゃん!!」と嬉しそうに呼び寄せた。 「何よ、もー!」と文句たれる私、モニターを指差す彼氏。 んー? 眼鏡ナシでハッキリ見えないが、恐らくyou tubeだ。 何だ何だと目を細めて、モニターを確認しようとしてたら、 モニターの映像と共に、妙に聞き覚えのある曲が流れてきた。 えーと、もしかしなくてもこれって。 中島みゆきの”時代”だった……。
ボソッと、「死ねばいいのに」と呟いたら、 「俺、殺されるかも知れーん!!」とご機嫌声を上げやがる。
ああ言うたらこう言う、頭フル回転の彼氏は、 私をからかってムカつかせるのも日本一ウマい。 ハイ、わたくしの負けですわ、潔く認めます。 けれどダーリン、これだけは譲れないんです。 これだけは何とか、聞き入れてもらえないでしょうか?
「中島みゆきより、さだまさしがいい……」。
おっ、そっちで来たかと言って、 彼氏はBGM変更を許してくれました。
しっかし、口で彼氏に勝ったことがない。 最初は明らかに私に理があっても、 最後には必ず隙のない理屈でくつがえされてる。 1回だけでいいからお別れまでに、 グゥの音も出ない理屈で言い負かしてみたいなぁ〜。 まぁ、超単純、感情的、思いたったら即行動の、 本能がままに生きとる私には、 到底ムリなご相談でしょうナ。
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