ライターとストレスと存在価値
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2006年12月20日水曜日
ライターは老ける。 絶対的に老けるような気がする。
〆切がまだまだであっても、 何かが私を追い立てる。 〆切間近に設定されると、 それこそ〆切が私を追い立てる。 ものすごいストレスだ。
いざ原稿にとりかかっても、 全然いい文章が出てこない時がある。 めちゃくちゃ焦るが、 焦ってもしょうがないと、 本を呼んだりなど気分転換を図ることができない。 その間にいいアイデアが流出してしまう気がするのだ。 ずっとパソコンデスクに張り付いたまま、 いい文章は出ないものかと苦悩する。 ストレス。
原稿にのってしまうと、 何も食べない風呂に入らない眠らない日が続く。 本当は3食とって風呂に入って少しは眠って、 気分転換を図ったほうがいい文章が書けるんだろうけど、 筆がのらない時と同様に、 そうしている間に浮かぶアイデアが全部流れてしまう気がする。 不規則な生活にストレス。
原稿ができあがっても、 これは本当に面白いのかどうか、 何度読み返しても自信がない。 もっと面白くなるんじゃないかと書き直し、 最終的にグッチャグチャになったりする時がある。 ストレス。
入稿しても編集者から、 感想を述べられることはほとんどない。 原稿を早くくださいと催促されることはあっても、 原稿をうけとったという連絡すらない。 ストレス。
本ができあがって送本されてきても、 自分のページを読むのがコワイ。 全然面白くなかったらと、 コワくて読むことができない。 ストレス。
ライターは不規則でストレスの貯まる職業だ。 老けて痩せこけるのも当たり前だ。
しかしこれだけストレス抱えながら頑張っても、 カメラマンやデザイナーより軽く見られる。 地位としては絶対的に低い位置にあるのだ。 誰だって努力しているのは分かる。 だけど同じ努力をしていても、 絶対的に軽く見られるのだ。 何故なのだろうか? 合点がいかない。
バイトしているほうが絶対的にラクで、 ギャラだって原稿に費やした時間を考えると、 バイトの時給のほうが絶対いいだろう。。
それなのになぜライターをするのか。 単純にそれでも書くことが考えることが好きなのかも知れんし、 みんなに見てもらっているであろう嬉しさかも知れないし、 ひと言ではいいきれない。
あぁライター。 不規則生活、 ストレスいっぱい、 お肌は荒れるし、 カラダも荒れる。 なのに存在はとても軽い。
私が出版社の編集者だった時期は、 そんなライターのツラさを知っていたので、 (ライターあがりの編集者だったので) 必ずライターさんには感想を述べるようにしていた。
あぁ編集者さん、 ここが面白くないでもなんでもいい、 感想くらい言ってください。 それだけでライターは救われるのです。
しんどいんなぁ、 疲れるなぁ、 だけどライターをやめられない。 いつか絶対有名になって、 編集者を見返してやる!! (いい編集者もいるんだけどね)
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