サブリミナル効果
DATA:
2008年7月15日火曜日
嫌な夢を見た。 まだ鮮明に残っていてぬぐえない。
シーンは裏モノJAPANの編集部。 私は取材交通費の精算をしていたのだが、 編集長がこれでもかというくらい、 やたらと私に勧めてくるのだ。 プロアクティブを。
私はいま使っている基礎化粧品でいいと言うのだが、 それには肌に悪い成分が入っている。 見てみろうちの編集部の女なんか、 みんなプロアクティブを使っているから、 ニキビ知らずのみんなツルツルだ!!
と言われて見回してみたらそうでもなかったのだが、 とにかくプロアクティブを使ってないお前は、 非国民みたいなことまで言われる始末。
カチッと頭にきていると、 編集部内のお姉ちゃん達がわらわらと寄ってきて、 編集長と一緒になって私を責める。 プロアクティブってこんなにいいのよと責める。
そんなこんなしてるうちに夜になり、 帰ります飯行きますかと編集長を誘うと、 編集部のみんなが帰り支度をし集まってきて、 全員で飯に行く気配になった。
ずらずらと歩いている道すがら、 編集長がおもむろに化粧品屋へ入り、 みんなもそれに続いてなかへ入った。
置いてあるのはプロアクティブ。 それもご丁寧に敏感肌用とか普通肌用とか、 肌質に合わせてセットになってパックに包まれている。
「親父さん、このプロアクティブなんぼよ?」 苦虫をかみつぶしたような表情をした売り子の親父さんに、 編集長が身を乗り出して聞く。
「○○円」 ポツリという親父さんに、 ちょっとそれは高いよ、 モノはいいんだからもっと安くして、 数売らなきゃとかアドバイスしてる。
「じゃあ○○円!!」 「もう一声!」 「じゃあ○○円!!」 ほいきた親父さん分かってるねぇと喜んでいる編集長。
してそれを誰が買うのかと思ったら、 「ほら」 と私に手渡した。 料金は編集長、鉄人社でと領収書を切っている。
まぁコスメマニアだしもらえるもんは嬉しいとお礼を言った私。
その後、みんなでなぜか我が故郷大阪・門真のつぼ八に行って、 みんなで唐揚げとか手羽先とか食いながら、 よかったねと編集部の女の子に、 ウインクされてる私がいました。
================================= うわぁああ!! なんじゃこの夢と跳ね起きると午前3時過ぎ。 テレビのブラウン管では真鍋かおりが、 延々プロアクティブの宣伝をやっていた。
「……これか」
すげぇはテレビ。 この長い夢を見ている間、 きっとずっとプロアクティブのCMやってたのだろう。
私はムキーッとテレビの電源をブチ切って、 ただいま明日朝一の入稿に励んでいるのでございます。
しかし、夢にまで入ってきて洗脳しようとしやがるCM効果に、 私はうすら寒ささえ覚えてしまいました。
人間を洗脳するってきっとめっちゃ簡単だなこりゃ。 そう思わされたプロアクティブな夜明け。
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