東京捨てたもんじゃねぇ
DATA:
2008年5月17日土曜日
27歳の頃、 上京して3日目頃の昼下がり、 西友だったかなんだかに物干し竿を買いに行った。
買ったはいいが、 ワシん家は最寄り駅より徒歩20分強の距離、遠い重い。 けれどここで放棄したらわたしずっと洗濯物干せません。 根性で物干し竿を肩によっこらしょとかつぎ、 その長い道のりを歩いていたら。
危ねぇ危ねぇ!! 曲がり角まがるたんびに、 周辺の人間を総なぎ倒しそうになることしかり。
危ないとは思ったが、 長ぇ物干し竿を縦に持つのはキツ過ぎる。 すんませんすんません!! 曲がるたんびに周囲の人間に謝り倒していたら、 「あなた大丈夫? 家まで一緒に持っていこうか?」 まったく知らないおばちゃんに声をかけられた。
「すいません! 縦に持ちます縦に!!」 「貫井北町なの? 近いから一緒に持つわよ」
結局強力プッシュを断り切れず。 初一人暮らしの我が家まで、 物干し竿を持つのを手伝ってくれたおばちゃん。
「本当にすいません! よかったらお茶でも・・・」 「いいのよ、私の家もこの近くだから、ね!?」
誰一人知り合いのいない大都会・東京で、 ちょっといやかなり寂しくて凹んでいたわたくし。 東京、あったけぇよ〜〜!! おばちゃん、めっちゃありがとう!! 凹みん坊が一瞬にしてあったけぇ気分になりまつた。
東京砂漠などと言われておりますが、 そんなこと全然ないっすね、あったかい。 おばちゃんのおかげで元気注入されたのでございます。
大阪は人情深いというが、 近所付き合いが濃厚なだけで、 見ず知らずの姉ちゃんの物干し竿を、 自宅まで一緒に運んでくれるなんてそうあり得ないっす。
わたし、東京で頑張れそうだわ!! そう思わさせてくれた出来事でした。
朝から何を書いているのか、 ふと思い出したエピソードっす。
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