水漏れ
DATA:
2009年6月14日日曜日
夜中にシャワー浴びていたら、 ドンドンドンと大きい音で壁を叩かれた。 隣りから発せられたと思ったので、 ワシ得意の風呂中創作鼻歌がうるさかったのかと思い、 とても悔やまれるが途中で鼻歌を打ち切った。
シャワー終わって頭バスタオルでゴシゴシしてたら、 今度は尋常じゃない連投プッシュで、 玄関からピンポンピンポンピンポンが鳴った。
時間は夜中の1時30分過ぎ。 怖すぎる、誰がドア開けるかっちゅーねん。
だんまり決め込んでピンポン止むのを待ってたら、 3分間くらいのラッシュピンポンの末、 階段を荒々しい音でガンガンガンと降りていく音が聞こえた。
耳を澄ます。 どこぞのどいつや。 どっかからきた変質者かと思うたら、 恐らくワシの真下であろうと思われる、 1階のドアが乱暴に閉まった。
一体、なんやねん・・・。
バスタオルを身体に巻いて部屋に戻ったら、 グッスリ寝ていたはずの相方が起きていた。
「いま、ピンポン鳴ったよね。驚いて起きちゃった」 やっぱり、気のせいじゃなく幻聴じゃなく鳴ったやんなぁ? 「うん、危ないから出ないほうがいいよ」 そうやな、関わらんとくわ。
その後、化粧水パシャパシャしてたら、 今度はワシん家の床をなんかわからん恐らくモップ的なもので、 ガンガンガンガンおもくそ突き上げやがる。
もう、真下の住人以外に考えられない決定です。 ロフトに登って、そこからガンガン天井突き上げてんだろう。
腹が立ってきた。
しばらくすると、 また階段を荒々しく登ってくる音。 そして、ピンポンチャイムの嵐。
「相手にしちゃダメだよ、出たらダメだよ」 ムリ、もう、おばちゃんガマンできへんえ〜。
真っ裸にバスタオルだけ巻いた姿で、 マッピー(ファミコン)で敵猫をドアで押し返し気絶させる要領にて、 バーンと勢いよく開けはなったら。
そこにはたぶん20代半ば頃であろう、 のび太がそのまんま素直に成長したような、 メガネをかけたホワイトアスパラガスが立っていた。
「……」 …… 無言の競り合い。 多分、わたくしが真っ裸にバスタオルで登場するとは、 ホワイトアスパラくん予想もしなかったのであろう。 かなり動揺してる様子が無言の間から垣間見れた。
「あ、あ、あの……」 はい? 「お、お、お風呂のお湯を今すぐ抜いてください!!」
いきなり夜中にやってきて風呂の湯を抜けとはワケ分からん。 それにワシはお湯なんか張ってない。 こんなクソ狭いBTで湯を張れるかまず考えろアスパラガスッ子。
いえ、シャワーしか使ってませんが。 「お、お湯を…、お湯を抜いてください!!」
アスパラッ子の挙動不審ぶりを目の当たりにし、 これは即座に応戦したらいかんなと思い、 ひとまずアスパラガスの主張を全部聞くことにした。
「み…、水が漏れてきてるんです!」 「だ、だからお湯を、い、い、今すぐ抜いてください!!」 「お湯、お湯お湯お湯抜いてください!!」 「ぬ、ぬ、抜いてくだ、ください!!」
アスパラガスッ子、 何が何だか分からなくなってるようだ。 面白い。
あの、お湯は張ってませんしシャワーだけです。 水漏れしているのは配水管の問題だと思うんですが、 私は配水管工ではないのでどうにもできないことはお分かりですよね? なのでどうしたらいいのかを逆に教えてください。 私がこれからずっとシャワーを浴びなければよろしいんでしょうか? それともあなたのお家でシャワーを浴びさせてくれるんでしょうか? まず大家さんか仲介業者に頼まれてはいかがですか?
ちょっと意地悪に言ってみた。
「では、お、お、お湯、抜いたんですね」 「じゃ、じゃ、じゃあいいです」 「や、夜分、夜分、夜分恐れいりましたたたたた!」
完全に自分を見失ってるアスパラガスッ子。 しかし、たたたたた! と悲痛の呻きをあげられても、 私は北斗の拳のように倒れはしない。 たたたたた! て!! と心のなかでツッコムだけだ。
この、たたたた事件から一切、 大家もやってこないし電話もないし、 仲介業者もやってこないし電話もないし、 アスパラガスッ子の部屋がどうなってんだか知りません。
可哀想ですが、残念ながらワワシにはなななな何にもできん。 シシシャワー使うなってのもムムムムムリな話しででで。
時々、わたくしがシャワー浴びた後に、 ドアをガンガン開けたり閉めたり、 壁にあたりちらしたりの音が階下から聞こえてくるので、 恐らくまだ水漏れしてるんでしょうが、 大家や仲介業者に言わないお前が悪い。 そのまま言わないつもりなら、 もう夏目前だ、スコールと思って気持ち良く浴びたまへ。
それよか、真っ裸のバスタオル姿見せてやったんだ。 なぁアスパラガスッ子よ、 お前は年齢からいってヤリまくりたい盛りだろう。 水漏れするたびワシの姿を思い出し、 1人で悶々オナニーでもしろ。 5発ぐらい連射しろ。 ネタ提供してやったんだむしろ感謝してくれ。 お歳暮くらいもってこい。
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